□糖尿病網膜症の病態と治療	□加齢黄斑変性の遺伝子研究
□糖尿病網膜症とPEDF	□白内障術後に生じる屈折誤差の研究
□未熟児網膜症に関する後ろ向き観察研究	□眼底血流測定（DMR,AMD）
□未熟児網膜症の予後と屈折度数に関する研究	□白内障術後の偽調節と高次収差に関する研究
□高齢者を対象とした眼科コホートスタディ（藤原京スタディ）	□緑内障が生体リズムへ与える影響(LIGHT study)

未熟児網膜症に関する後ろ向き観察研究

本研究は奈良県立医科大学附属病院を中心とした後ろ向き研究です。
未熟児網膜症(retinopathy of prematurity：以下ROP)は、網膜血管の発達障害に起因する網膜虚血が原因で発症し、進行すれば網膜剥離へ至り失明につながる眼疾患です。未熟児網膜症に対する治療法としては、網膜光凝固術が一般的で、ROP治療のスタンダードとして認識されるようになりました。ROPに対する網膜光凝固術治療後の網膜構造の変化や視力や屈折度数の経過を、治療を必要としなかった軽度の未熟児網膜症の既往を持つ症例と比較検討を行い、後ろ向きに調査します。これらの検討はすべて、現在までにルーティン検査として取得済みのデータを後ろ向きに調査することで行います。